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テルストラの通信障害がオーストラリアに与えた影響

【ACT9日】   国内最大の通信会社で大規模な障害が発生し、数百万人規模のオーストラリア人に影響が出た可能性がある。日常生活への影響は広範囲に及んだ。

8日の早朝、多くの人が携帯の電波がつながらない状態で目を覚まし、主要都市すべてに影響が及んだ。障害は8日午前4時半ごろに最初に報告され、サービスが使えないとの報告が急増。午前6時までに6500件以上の障害報告が寄せられ、全国に広がった。

この障害は連鎖的に影響を広げ、通勤客が公共交通機関を利用できなかったり、タクシーの支払いができなかったり、電話がつながらないなど、日常生活のほぼすべてに影響が出た。中には緊急通報(トリプルゼロ)への発信にも支障が出たケースもあった。

テルストラは8日午後9時ごろ、一部のトリプルゼロ通報に影響する二次的な障害も確認した。この場合、発信時にエラーメッセージが表示され、別の通信ネットワークに接続を試みる仕組みになっていた。8日から9日にかけて全国で6000件以上の安否確認が行われ、そのうち170件が警察による追加確認に回された。

影響はテルストラ利用者だけでなく、同社の回線を使用するブースト・モバイル、アルディ、タンジェリン、エブリデイ・モバイル、ビロングといったブランドにも及んだ。

ウーバーやタクシーも影響を受け、配車や決済ができない状況が発生。ウーバーイーツのサービスにも支障が出た。一部のEV利用者は充電ができなくなった。充電ネットワーク会社チャージフォックスによると、少数の公共充電器が利用不能となった。

NSW州とVIC州では鉄道が停止し、多くの通勤客に影響が出た。VIC州の地方鉄道V/ラインは9日から10日午前にかけて運行停止。通信の信頼性に問題があり、安全に運行できないと判断された。その後、ネットワーク修復により4G通信と列車システムの連携が回復し、徐々に通常運行へ戻った。

約8万の事業者が利用する決済サービスタイロのエフトポス端末が接続できず、支払い処理ができないケースが発生。コモンウェルス銀行やNABでも一部の決済端末に接続障害が出た。

障害の原因は、モバイルネットワーク内の「ノード」に関する問題だったとされる。ノードは時間同期を担う重要な要素で、これが正常に動作しないとネットワーク全体に影響が出る。専門家によると、時間の同期は認証や決済、通信の基盤であり、ズレが生じると正常な通信まで拒否される可能性がある。

通信ネットワークは高度に相互接続されており、基盤の一部に問題が生じると影響が一気に広がる。単一の機能でも複数のサービスを支えているため、小さな障害でも大規模な混乱につながる。

テルストラは今回の障害について、ソフトウェアの不具合が原因であり、サイバー攻撃ではないと説明している。GPSノードのリセットにより時間がずれ、ネットワーク全体で同期が崩れたことが原因とされる。また、人為的ミスの可能性については明言されていないが、「プロセスの改善が必要」としている。

ソース:news.com.au – ‘Spread very quickly’: How Telstra’s outage impacted Australians

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