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カービー氏、北朝鮮の人権侵害を調査

【キャンベラ8日AAP】   北朝鮮では、組織的で深刻な人権侵害が蔓延しているといわれている。これを受けて国際連合人権理事会は7日、オーストラリアの元最高裁判長マイケル・カービー氏を調査班のリーダーに任命すると発表した。

北朝鮮は拷問や専断的な拘留をはじめ、国民から食物を剥奪するなど、様々な侵害行為を犯していると非難されている。そこで人権理事会は、特に人権侵害の可能性がある違反行為について、「完全な説明責任」の実現を目指し、7月から調査を開始する予定だ。

カービー氏はABC局の8日のラジオ番組の中で、「北朝鮮政府に対して先入観は持っておらず、公平性を持って(調査を)進めるつもり」だと述べた。また今回の任命について、「34年間オーストラリアで裁判官を務めたが、それとあまり違いはなく、特別なことだとも思わない」とした。

北朝鮮は人権侵害の申し立てに対して回答する機会が与えられることになっているが、金正恩(キム・ジョンウン)率いる独裁政権が国連班の入国自体を受け入れるかどうか不明だ。

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