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カンタス航空、超長距離エアバスを試験飛行

【ACT3日】   オーストラリアの航空会社カンタスは、ニューヨークとロンドンへの約22時間の直行便実現に向けた取り組みで、大きな節目を迎えた。同社の新しい超長距離機による初の試験飛行が実施され、これにより両都市への直行便計画が一歩前進した。

このエアバス機は最大22時間の飛行が可能で、現地時間の2日午後にフランスの空港を離陸。約4時間の試験飛行を行い、今後2か月にわたるテスト期間の開始となった。カンタスは今月中にも、この機体を使った初の旅客路線と就航時期を発表する予定だ。一方でエアバスは先週、サプライチェーンの混乱により機体の最終納入が4か月遅れる見通しを示している。

今回試験された機体は、カンタス向けに製造される超長距離型A350-1000ULRの2機目で、同社が受け取る最初の機体は来年4月の予定。この試験機には今後、4クラスの座席などカンタス仕様の内装が施される。この超長距離モデルには追加の燃料タンクや、軽量で効率の高い冷蔵設備が搭載されており、飛行距離の最大化が図られている。

カンタスの広報担当者は、「この機体により、オーストラリア東海岸からロンドンやニューヨークへの直行便が初めて可能になる。今回の初飛行成功は2か月間の試験プログラムの始まりであり、約80時間の飛行試験と地上での徹底的な検証、新規および改良部品の認証が行われる」と説明した。

試験飛行ではエアバスのテストクルーが操縦し、新しい燃料システムや基本性能の確認が行われた。追加タンクにより航続距離は約1800km延びるという。エアバス側によると、飛行時間は3時間43分で、高度約1万2500メートル(4万1000フィート)まで上昇した。さらに、長時間飛行に対応するため、軽量で高効率な冷却装置を備えた新しいギャレー(機内厨房)用空調システムの認証も進められる。

カンタス向けの2機目(実際の初号機として納入予定の機体)は最終組立の段階にあり、間もなく塗装工程を終える見込み。その後、4クラスの客室レイアウトやエンジンの搭載が行われる。2017年に発表されたこの超長距離機導入計画は「プロジェクト・サンライズ」と呼ばれ、最終的に12機の導入が予定されている。来年4月の初号機到着後、続く4機は短期間で順次納入され、11月までに当初のスケジュールに戻る見込みだという。

現在カンタスはパース〜ロンドン間を約18時間で結ぶ直行便を運航しているが、新型機によりオーストラリア東海岸からロンドンやニューヨークへの移動時間は約4時間短縮され、経由地での乗り継ぎも不要となる。

なお、現在の世界最長の商業フライトはシンガポール航空によるニューヨーク/ニュージャージー〜シンガポール路線で、カタール航空のオークランド〜ドーハ便がこれに続く。カンタスのパース〜ロンドン便やメルボルン〜ダラス便なども、世界有数の長距離路線に含まれている。

ソース:news.com.au – Qantas tests new long range Airbus ahead of direct Aus-NY and London flights

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