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薬物押収量が記録的 豪ドル高の影響

【シドニー20日AAP】   20日に発表された最新の「オーストラリア犯罪委員会・違法薬物データ」報告書によると、2011/12年度に押収された違法薬物の量は23トン(市場価格:50億ドル)以上で、前年度の9.3トンから154パーセントも上昇し、記録的な押収量となったことが指摘された。背景にオーストラリアドル高があるとしている。

同年度には、NSW州で次亜リン酸(覚せい剤製造に用いる)11トンが1回の押収量だったケースがあり、これが押収量急上昇に大きく影響を与えているが、他にも、国境において税関によって違法薬物が押収された件数は8727件と、この10年間で最も多かった。うち6000件強がステロイドの押収だったという。また、ヘロインやコカインの押収量・件数も上昇。コカインにおいては785.7キロの押収量で、やはり過去10年間で最大だった。

オーストラリア連邦警察のニーガス本部長は、「オーストラリアドル高や国の生活水準が高いこと、何より薬物に対する需要の高さから、オーストラリアは今後も薬物密輸シンジゲートの標的となることは間違いない」と述べた。

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