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エルニーニョ接近、異例の暖冬に備え

【ACT22日】   オーストラリア東海岸では通常、冬は雨が多く湿った天候になるが、今年は大きく異なる見通しとなっている。

気象局が発表した長期予報によると、エルニーニョ現象の発生が懸念される中、この冬は例年よりかなり暖かくなると予測されている。冬の寒さが広がり始めているものの、全国的に気温は平年より高くなる見込みだ。

また、通常は冬に雨が多い南部および東海岸でも、今年は傘の出番が少なくなる可能性がある。6月から8月の3か月間の降水量は平年を下回ると予測されており、特にQLD州南東部、NSW州東部、VIC州の大部分、SA州南部、TAS州東部、WA州西部でその傾向が強いとされている。

気候学者フェリシティ・ギャンブル氏は、「この冬は平年を上回る気温となる可能性が非常に高い。ここでいう“異常な高温”とは、過去の記録の上位20%に入るような気温を指すが、そのレベルに達する可能性が非常に高い」と説明した。

一方で、冬を通して降水量が多くなると予想されているのはタスマニア西部のみで、平年を上回る降水の確率は60〜80%とされている。気象局は「3か月間の乾燥傾向は、シーズン後半にかけて降水量が平年以下となる可能性が高まることに強く影響されている」としている。

この冬は乾燥するだけでなく、気温も高くなる見込みだ。気象局によると、4月は国内南半分の多くの地域で平年より気温が高く、降水量も少なかった。この傾向は今後数か月続くと予測されている。

「空が晴れる日が多くなり、その結果、日中の気温も平年より高くなる傾向がある」とギャンブル氏は述べた。特に日中の気温上昇の影響を受けやすい地域として、TAW州、VIC州、NSW州、QLD州南東部、SA州南東部、WA州西部が挙げられている。また、夜間の気温も大きく下がらず、全国の多くの地域で平年より高くなる見込みだ。

気温上昇は陸地だけでなく海でも見られている。太平洋の海水温はこの時期としては非常に高く、エルニーニョ発生の可能性が高まっている。エルニーニョは海水温が大きく上昇することで大気の循環に変化をもたらし、結果として降水量の減少と気温上昇を引き起こす。

降水量の減少により、南東部では極端な気温変化や森林火災のリスク増加も懸念されている。さらに、スキーシーズンへの影響も予想されており、積雪量の減少につながる可能性がある。

「雪の多いシーズンになるかどうかは、適切なタイミングで寒波が訪れるかにかかっている。もし十分な降雪をもたらす寒波がなければ、全体として暖かく乾燥したシーズンとなり、良いスキーシーズンにはならないだろう」とギャンブル氏は述べた。

ただし、完全に望みがないわけではない。「冬の間でも、一時的な寒波によって霜や冷え込みが起こる可能性はある。ただし、シーズン全体としては平年より暖かくなる見込みだ」と締めくくった。

ソース:news.com.au – Millions brace for unusually warm winter as El Nino threat looms

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