一般

抗うつ薬 処方は簡単だが中止は難航

【ACT10日】   国内でおよそ7人中1人が抗うつ薬を使用する。OECD加盟国中2番目に高い使用率だ。簡単に抗うつ薬が処方される一方、中止の際のガイドラインはなく、使用し続ける人が多い。

ウィルバー・ヘンリーさん(仮名)は、ティーンだった30年前に抗うつ薬のセロトニン再摂取阻害剤を最初に処方された。「何度も中止を試みたが、離脱症状が耐えられなかった」「かかりつけ医は、『再発だ。薬を飲まなければならない』と勧める」「誰にも体験してほしくない」と話した。

研究によると、抗うつ薬の使用中止を試みる人の半数が離脱症状を経験する。程度は人により異なり、期間も数日から数か月、それ以上の場合もある。風邪に似た頭痛やめまい、不眠症、電気ショックに似た感覚も報告される。感情の再調整や潜在する不安症などの再発もあり、しばしば離脱症状がうつの再発と誤診される。

英国と異なり、オーストラリアは抗うつ薬を止める際に推奨されるタイムフレームのガイドラインがない。

ヘンリーさんはインターネットのフォーラムで、2年かけて投薬量を90パーセント削減するとのアドバイスを発見した。

キャンベラの薬剤師、アリシア・マーティンさんは「オンラインのフォーラムにはたくさん良い情報がある。実際に患者に勧めた」と話した。マーティンさんは、薬を飲んだ時や減薬を試みる時、症状などを記録する減薬サポートアプリ「TaperMate」を開発中だ。

ソース:abc.net.au – Australians can sometimes struggle to come off antidepressants, leading them to go searching online for help

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら