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シドニー空港 完全デジタル化へ一歩前進

【NSW7日】  シドニー空港で近く、国際線の手続きが完全デジタル化される見通しであることが分かった。完全デジタル化が実現すれば、これまで入国の際に必要だった「オレンジ色の紙製入国カード」は廃止される。

本格実施に先立ち、7日にオークランド発QF144便とクイーンズタウン発QF122便でシドニーに到着したカンタス航空の乗客を対象に試験実施が行われた。紙製の入国カードを記入する代わりに、事前にカンタスのアプリを使ってデジタル申請を行った。

試験はシドニー空港、カンタス航空、国境当局が連携して行った。同プログラムは以前、ブリスベン空港に到着する一部のカンタス便で実施されていたが、現在はカンタス航空ネットワークの他の路線にも拡大されている。国内でデジタル申請の試験実施を行ったのはカンタス航空が初めて。

カンタス国際・貨物部門のウォレスCEOは、「この取り組みは、オーストラリア到着時の手続きを簡素化する大きな一歩だ」と述べ、「ブリスベンでの好意的な反応から、乗客がこのような革新的技術を心待ちにしていたことが明らかになった」と説明した。

シドニー空港のチャールトンCEOは、国際便が1億3千万ドルの経済効果をもたらし、1,200人のフルタイム雇用を支えているとし、「国境での手続きを効率化することは、国の生産性を高めるための重要な投資だ」と述べた。

将来的には、デジタルIDや顔認証技術を活用し、非接触・完全デジタルの入国が可能になる予定だ。

 

ソース:news.com.au-Annoying Sydney Airport rule on the way out

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