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イスラエル議員のビザを直前取消 国内ユダヤ人社会が批判

【ACT18日】   連邦政府は、イスラエルの議員のオーストラリア到着1日前にビザをキャンセルした。国内のユダヤ人社会から大きく批判の声が上がっている。

バーク内務相は12日、イスラエルのシムチャ・ロスマン議員のオーストラリア訪問を却下するとともに、向こう3年間入国を禁止した。ロスマン議員はネタニャフ首相の政党に属し、国内のユダヤ教礼拝所やユダヤ人学校で講演するとともに、反ユダヤ主義の攻撃を受けた場所を訪れて被害者と会う予定だった。

国内のユダヤ人協会(AJA)のロバート・グレゴリー最高責任者は「ロスマン議員の訪問目的は、一連の反ユダヤ主義行為に苦しむ国内のユダヤ人社会との団結を示すものだった」「ビザの取り消しは、政府による残酷な反ユダヤ主義行為だ」と批判した。

ロスマン議員の書類は適切に処理され、ビザも問題なく承認された。グレゴリー氏は、「直前のビザ取り消しは悪意があり、国内のユダヤ人社会に最大限の危害を加えた」と批判した。

バーク内務相はこれに対し、意見を分裂させる人物の入国を拒否する決断とした。「ヘイトや分裂のメッセージを拡散させる人物は歓迎されない」「オーストラリアは誰もが安全であり、安全と感じる国だ」と述べた。

先立って、武装組織ハマスを支持するモンダ・ザヘド氏のビザが承認されたが、バーク内務相の辞任を求める声が上がって直ちにビザが取り消された。

ソース:news.com.au – Home Affairs Minister Tony Burke cancels visa of Israeli politician in Netenyahu’s Coalition one day before arriving in Australia

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