【QLD27日】 インドネシアのバリ島からQLD州およびWA州へ帰国した旅行者から、複数のはしか感染者が報告されたことをうけ、各州の保健当局は27日、海外からの帰国者や渡航者に対し症状に注意するよう呼びかけた。
WA州では、新たに3人の感染者が確認された。感染力のある状態でパース市内の複数の施設を訪れたことが分かっており、住民に自己観察やワクチン接種を呼びかけた。また、同州では、2025年7月と8月に合計13件のはしかへの感染が報告されており、このうち4件が海外での感染、9件が州内での感染だった。今年の感染者数の累計数は33人で、24年の6人から大きく増加している。
QLD州政府もまた、バリからブリスベンに帰国した人がはしかに感染していたことを確認している。該当者は8月19日、ジェットスター航空JQ60便で午前5時40分ごろに到着しており、ブリスベン空港に当日午前5時40分から午前7時10分まで滞在した人は、感染している可能性があると警告した。
はしかは、発熱、鼻水、咳、目の充血、涙目、赤くてまだらな発疹などがみられる。非常に感染力が強く、通常は感染後1週間程度で症状が現れるが、最長18日かかる場合もあるという。
ウェストモートン・ヘルスの公衆衛生医師のクアリオット氏は、重篤な合併症はまれだが、深刻な症状を引き起こす可能性があると指摘。また、WA州感染症対策部門のアームストロング部長は、はしか・おたふく風邪・風疹(MMR)ワクチンは非常に効果的で、WA州民は無料で接種できると推奨した。
ソース:news.com.au-Measles alert issued across multiple states after infectious travellers return from Bali