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珍しい「ブラッドムーン」全国で観測可能、次は数年後

【NSW4日】   今週、オーストラリア全国で珍しい「ブラッドムーン」が観測できる見込みで、多くの人々が夜空を楽しみにしている。特別な観測機器がなくても、シドニーからパースまでの広い地域で確認できるが、次に全国で見られるのは2028年までないとされる。

皆既月食は、地球が太陽の光を遮ることで満月が赤く見える現象。シドニー大学物理学部の天文学者ローラ・ドリーセン氏によると、「月が完全に地球の影の中に入ると赤い光だけが届き、赤く見える」と説明する。部分月食では月の一部が欠けたように見えるが、皆既月食にはその前後に部分食の段階がある。

ドリーセン氏は「オーストラリアで数年間見る最後のチャンス」と指摘。9月8日(月)の早朝と3月の一度だけが観測の機会となる。シドニー大学のティム・ベディング教授は「空が晴れていれば全国でブラッドムーンを楽しめる」と語る。東部州では午前3時30分から6時にピークを迎える。中央州では30分早く、西部州では2時間早く観察可能だ。ただし、東部州では月が沈み太陽が昇るため、皆既食の最後の部分は見えないという。都市部でも光害があっても観測は可能だが、教授は「街灯のない暗い場所や都市から離れた場所で見るのが望ましい」とアドバイスしている。

天文ファンにとって、今回のブラッドムーンは貴重な機会となりそうだ。

ソース:news.com.au – Millions could catch a glimpse of rare ‘Blood Moon’

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