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全コアラの5分の1を保護する国立公園を設立 NSW

【NSW7日】   NSW州政府は待望の「グレート・コアラ国立公園(Great Koala National Park)」計画を発表し、州内のコアラの5分の1が伐採から保護されることになった。

州政府は7日、NSW中北海岸の州有林176,000ヘクタールを保護区として確保すると発表。これらの区域は既存の国立公園と接続され、総面積476,000ヘクタールの保護区となり、12,000頭以上のコアラを守ることになる。公園創設はミンズ首相の選挙公約で、長い遅延を経て7日に最終的な範囲が確定した。

州政府はまた、木材伐採停止による影響を受ける労働者向けに、包括的支援策を発表。地域内25以上の製材所のうち6か所、約300人の雇用が影響を受ける見込みで、給与をカバーする「ジョブキーパー型の支払い」や事業コスト補助が含まれる。ミンズ州首相は、製材所と政府間での直接交渉により雇用影響を最小限に抑えると説明した。

環境大臣ペニー・シャープ氏は、公園内でNSW州立公園野生生物サービスの100人の職員と8人の文化遺産レンジャーが勤務すると述べ、「孫たちがコアラを動物園でしか見られない状況にはしたくない」と語った。また、海外からの観光客がリーフやウルルを訪れるのと同様に、グレート・コアラ国立公園も世界クラスの公園として期待されているという。

さらに、州政府は公園内での木材伐採を即時停止するモラトリアムを8日から開始する。コアラに加え、36,000頭のグレーター・グライダーや100種以上の絶滅危惧種の生息地も保護される予定である。NSW自然保護評議会(NCC)のCEOジャッキー・マムフォード氏は、今回の発表を「過去数十年で最も重要な保全の勝利の一つ。NSW州のコアラの20%にあたる貴重な森林が保護されることになる」と評価した。

ソース:news.com.au – One in five koalas in NSW to be protected by new national park

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