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大規模摘発で100丁以上の銃を押収 WA

【WA5日】   WA州警察は、VIC州で警察官2人が自称「主権市民(ソブリン・シチズン)」に射殺された事件を受け、州全域で「ソブリン・シチズン」を対象とした大規模な摘発を実施し、100丁を超える銃器を押収した。

警察は5日間にわたって約70件の銃器所持者の家屋を家宅捜索し、合計135丁の銃を押収した。内訳はライフル銃などの長銃が125丁、拳銃が10丁、消音器付き銃身が2本だった。さらに、44件の銃器所持ライセンスが取り消しまたは停止された。WA州警察のコル・ブランチ警察長官は、この摘発は「公共の安全を守るための措置」だと述べた。

今回の捜査は、8月にVIC州ハイカントリーで発生した、警察官2人の殺害事件がきっかけだ。容疑者のデジ・フリーマン(自称・主権市民)は事件後、森林地帯に逃走し、現在も行方不明となっている。警察は逮捕につながる情報に対して100万ドルの懸賞金を提示しており、約450人の警察官とオーストラリア国防軍の協力を得て大規模な捜索が続いている。

今回の摘発は、ソブリン・シチズン思想に同調する州内の銃器所持者を対象に行われた。ブランチ長官は、「ソブリン・シチズン思想を持つ者たちは、民主的に選ばれた議員によって制定された法律が自分たちに適用されないと信じている。VIC州での警察官殺害事件も、ソブリン・シチズンによって引き起こされたとされている」と説明した。摘発の結果、7人が計18件の罪で起訴された。罪状には、銃の不適切保管9件、弾薬の不法所持3件、消音器など禁止付属品の所持2件などが含まれる。

WA州警察が公開した映像には、摘発時に警察官が被疑者を制止し、弾薬の箱を押収袋に詰め、銃器をタグ付けする様子が映っていた。「あなたは現時点で、銃を所持するのにふさわしい人物ではない」と、警察官が告げる場面も確認された。リース・ウィットビー警察相は、「今回の摘発は、公共の安全を脅かす可能性のある人物から住民を守るためのものだ」と述べた。「誰も法律の上に立つことはできない。自らをソブリン・シチズンと名乗り、民主的社会の根幹である法を否定する者であっても例外ではない。そうした思想は公共の安全を脅かす危険性がある」と強調した。

ソース:news.com.au – Over 100 firearms seized in ‘sovereign citizen’ raid across WA

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