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シドニー内西部の銃乱射事件の被告が初公判

【NSW7日】   シドニーの内西部で起きた銃乱射事件で逮捕された男性が、初めて裁判所に姿を現した。

アルテミオス・ミンツァス被告(60)は、約2時間に及ぶ包囲事件で警察に最大50発を発砲したとされ、初公判に臨んだ。しかし、公判は通常の手続きとは異なり、被告が2つの弁護団を抱えていたことから一時的に混乱した。

事件は5日の午後7時45分ごろ、クロイドンパークで発生。被告は通行中の車両や警察車両に対して「無差別に」発砲したとされる。包囲事件中、少なくとも1人が銃撃を受け、16人が負傷した。被告は午後9時30分ごろ逮捕された。

6日夜遅く、警察はミンツァス被告に対し、殺意を持った発砲18件を含む計25件の罪状で起訴した。

7日、バーウッド地方裁判所で短時間だけ審理が行われ、被告は保釈を申請せず、正式に却下された。公判では、被告が2つの弁護士に書面で指示を出していたことから、法廷内で弁護団間の争いを解決する必要が生じた。緊迫したやり取りの後、ミンツァス被告は弁護士を指名し、「申し訳ありません」と述べた。

鮮やかな青いジャケットを着て、顔に負傷の跡を残し法廷に座った被告は、審理が8週間延期されると静かに拘置所に戻った。被告は12月3日に再び出廷予定で、裁判資料によれば、18人の被害者に関連する多数の罪状で起訴されており、25件の出廷命令が出されている。

スティーブン・パリー代行警視は、ミンツァス被告に精神的な病歴はなく、過去20年間で警察との接触も非常に少なかったと述べた。「誰も死亡せず、重傷を負わなかったことは信じがたい。自分の35年間の警察経験でも、通行中の車両を無差別に標的にする事件は非常に稀だ」と語った。

事件は薬物やアルコールによる影響とは考えられていない。被告は事件中、ガラス窓の破片で眼窩を負傷した。発砲に使われた30口径の銃は被告宅から押収され、所持許可の有無も調査中。現場では軽傷の被害者16人が救急処置を受け、そのうち2人の男性はロイヤル・プリンス・アルフレッド病院に搬送された。警察車両を含む複数の車両が銃撃による損傷を受けたという。

ソース:news.com.au – Update after Artemios Mintzas, 60, charged after Sydney shooting spree

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