【ACT19日】 オーストラリアのビザを待っていたパレスチナ人の中には、すでに亡くなっている可能性があると、オーストラリア内務大臣が明かした。
オーストラリア政府の人道ビザ待機リストには最大700人のパレスチナ人が登録されており、その多くはオーストラリアに家族がいるが、そのうち数人は死亡している可能性があるという。オーストラリア政府は2024年10月7日から年末までに約3,500件のビザを発給し、同期間に約2倍の申請を却下したが、実際にオーストラリアに到着したのは約1,900人だった。
19日、内務大臣のトニー・バーク氏は、600~700人のパレスチナ人が依然として政府の難民待機リストに載っていると明らかにし、「この600~700人全員がオーストラリアのビザを取得するわけではない」と説明した。
バーク内務大臣はABCの番組『Insiders』で、「これは単に我々の記録にある人数だ。全員が生きているかどうかは分からない。その人数の中には滞在を希望する人もいれば、他の選択肢を選ぶ人もいるだろう。そして、連絡が途絶える人もいる。長い間、音信不通の人もいる」と語った。
ガザ地区での推定死者数は今週までに68,000人に達した。和平合意の一環として、ハマスは生存者および死亡したイスラエル人人質の遺体を返還することに同意した。生存していた人質は全員返還され、死亡者の遺体10体がオーストラリア時間で18日までに返還された。
オーストラリア政府はその日以降、イスラエル人にも人道ビザを発給している。バーク内務大臣は19日、「我々の人道プログラムは、戦争が行われている場所に限られていない。オーストラリアは世界中の人々に対して礼節を示している。イスラエル人も人道ビザの承認を受けているが、それを取り消すつもりはない」と述べた。
パレスチナ人に発給されるオーストラリアの人道ビザは、当初は一時的なものとなる。「海外にいる場合、このようなケースで最初に発給されるビザは一時的なビザだ」とバーク内務大臣は述べた。到着後、本人や家族にとって最善の選択を決めることになるという。「我々の人道プログラムで来る人々の多くにとって、最優先事項は常に母国での安全だ。時には、その夢が奪われることもある」
オーストラリア政府は、2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃以降から昨年末までに、パレスチナ人に3,449件のビザを発給した。同期間にオーストラリアに到着したのは約1,920人だが、この数字にはパレスチナ関連の書類を持つ他の地域出身者も含まれている。
ソース:news.com.au –