【NSW17日】 オーストラリアの3州で全面火気使用禁止が発令される中、各地で数十件の山火事が発生し、消防士たちが消火活動に追われている。
NSW州南岸で発生した大規模な山火事に対し、消防隊は現在も消火作業を続けている。日曜日午後4時20分ごろ、ジャービス湾近くのウォローウィング・ハイツに対し、強風と高温を受けて緊急警報が発令された。現地の住民には「避難するには遅すぎる」と警告された。
17日朝までに、南風の変化によって状況が改善し、火勢の大部分は抑えられたものの、依然として未封じ込めの区域が残っており、内部では火が見える状態が続くとNSW州消防局(RFS)は報告。「本日も消防隊は封じ込め作業を続け、状況が許せばバックバーニング(予防的な火入れ)を実施する可能性がある」と述べた。
ウォローウィング・ハイツ、サンクチュアリ・ポイント、オールド・エロワル・ベイの住民には、最新情報を常に確認するよう促されている。住宅に差し迫った危険はないものの、残留者は内部・外部の小さな火や飛び火に注意するよう求められた。
17日朝の時点で、NSW州内では少なくとも28件の山火事・草地火災が発生していた。シドニー北部のハンター地域でも極度の火災危険度が発表され、全面火気使用禁止措置が取られたほか、州北西部も対象となった。州境を越えたQLD州でも、ウィットサンデー地域で火気使用禁止となり、州内では約20件の火災が発生している。WA州では、チャップマンバレー、グレーター・ジェラルトン、アーウィン、ノーサンプトン地域で同様の禁止令が出ている。
今回の山火事は、週末にかけてNSW州の一部で強烈な熱波が続き、ローアー・セントラル・ウェスト平原やグレーター・ハンター地域で極度の火災危険度が発生する中で起きている。
ソース:news.com.au – Three states under total fire ban as bushfires rip through Worrowing Heights, NSW