政治

南アフリカG20サミットで反アパルトヘイトに尽力した豪人を称える

【ACT21日】   南アフリカのヨハネスブルグに到着した直後、アンソニー・アルバニージー首相は、アパルトヘイト撤廃に重要な役割を果たした3名のオーストラリア人を称えた。

アルバニージー首相はプレトリアの「フリーダム・パーク・ヘリテージサイト&ミュージアム」の“ウォール・オブ・ネーム”に、3名の名前を追加した。今回追加されたのは、マルコム・フレーザー元首相、ボブ・ホーク元首相、ブルース・ヘイグ元外交官の3名。これにより、すでに南アフリカの人種平等に尽力した2名のオーストラリア人に加わる形となる。

アルバニージー首相は、「南アフリカの自由と民主主義のために戦った人々と並び、偉大なオーストラリア人たちの名前がフリーダムパークの壁に刻まれたことを誇りに思う。人種差別は社会に居場所がないという信念、そして世界の舞台で声を上げる勇気は、南アフリカにおけるアパルトヘイトの終焉に貢献した。彼らの遺産は、正しいことのために立ち上がることが最も重要であるという力強い教訓だ」と述べた。

フレーザー元首相は、国連や英連邦と協力し、アパルトヘイトの実態調査に取り組み、ネルソン・マンデラ氏への獄中訪問を行った初期の世界指導者の1人だった。またホーク元首相は、英連邦およびオーストラリア労働組合評議会を通じて制裁を訴え、スポーツボイコットも支持した。ヘイグ元外交官は、1976〜1979年に南アフリカに赴任し、反アパルトヘイト活動家らとのネットワークを築き、不正を世界に伝えた。その活動は1987年公開映画『遠い夜明け』にも描かれている。

アルバニージー首相は、今回「連帯・平等・持続可能性」をテーマとするG20首脳会議に出席するため南アフリカを訪れている。サミットでは包括的で持続可能な成長の推進が議題となり、各国首脳との二国間会談も予定されている。南アフリカ政府は、抗議行動が予定されていることから、ヨハネスブルグに3,500人の警察官を追加配置し、軍も待機させている。

ソース:news.com.au – Prime Minister Anthony Albanese honours Australian anti-apartheid heroes at G20 summit in South Africa

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