【ACT25日】 アンソニー・アルバニージー首相は、台湾がAUKUS参加を求める中、中国序列3位の要人、中国全国人民代表大会常務委員会委員長の趙楽際氏と朝食を共にした。
アルバニージー首相は、通常は外国首脳や重要発表のときにのみ使用される首相中庭で、趙氏を迎え正式に歓待。議事堂があるキャピタル・ヒル周辺では警備が強化され、政府寄りの集会参加者と反政府デモ参加者が芝生上で向かい合い、重武装の連邦警察が監視する中、両者はバリケードで隔てられた。
趙氏の3日間にわたる豪訪問の中、キャンベラに駐在する台湾の代表は、民主的に統治される台湾がAUKUSの「第2の柱」への参加を希望していると発言。AUKUSの第2の柱は、オーストラリア・英国・米国の3か国が高度な防衛技術、特にAI分野の技術を共有する枠組みだ。
台湾は中国の軍事的圧力が強まる中、特に米国を中心とした西側との関係強化を急いでいる。中国は急速な軍拡を進め、台湾侵攻を想定した軍事演習を繰り返しており、習近平国家主席が近い将来何らかの行動に出るのではないかとの懸念が台北で高まっている。米国も同様の危機感を持っており、米国防長官のピート・ヘグセス氏は「2027年までに衝突の可能性がある」と警告している。
一方、中国国営メディアは、習主席がドナルド・トランプ氏との電話会談で「台湾の統一」について言及したと報道。中国・新華社によると、習主席は台湾問題に関する中国の原則的立場を説明し、台湾の帰属は戦後の国際秩序の不可分の一部であると強調したという。
ソース:news.com.au – PM takes breakfast with China’s No.3 as Taiwan wants in on AUKUS