【ACT25日】 最近、子ども向け商品のアスベスト汚染の懸念から多数の商品が回収される中、また新たに人気の砂遊び商品が緊急リコールとなった。
オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)は、「Miki Sand Art Set(商品コード8369および8445)」を回収したと発表した。本商品には、12色の砂、12種類のカードデザイン、トレイ、成形用ツールが含まれる。バーコード番号は9312615483699と9312615484450で、2023年7月24日から2025年11月20日まで全国で販売されていた。
リコール通知によると、「初期の検査で未確認の鉱物繊維が検出され、アスベストの一種であるトレモライトと一致する可能性があるため、健康リスクがある」とされる。消費者には、直ちに使用を中止し、適切に廃棄するよう呼びかけられている。また、「購入証明を持って購入店に連絡し、全額返金の手続きを行うこと」とされている。
今回のリコールは、アスベストが疑われる他のカラフルな砂商品が原因で、全国の数百の学校に影響が出た後のもの。先週、ACTでは72校の公立学校が一時休校となり、QLD州の1校の私立学校も有害物質除去のため閉鎖を余儀なくされた。TAS州でも40校以上が影響を受けた。
これを受け、SA州教育相のブレア・ボイヤー氏は、これらの閉鎖が学校に数千ドルの費用負担を強いていると指摘。連邦政府に対し、リコールの調査を完了し、再発防止策を確立するよう求めた。「全国的に、リコールされた商品は学校、幼稚園、初期学習センターの閉鎖を引き起こし、専門的な清掃にも高額な費用がかかっている」と彼の書簡は述べている。
SA州では、1校の清掃・除去費用が11,000ドルと見積もられており、全国で同様の費用が発生すると予想される。これにより、教育に充てられる資金が製品規制や輸入規制の失敗によって削られているという。ボイヤー氏は、アスベストのリスクは「低い」としながらも、「どのようにしてこの事態が発生したのか、再発防止のためにどの安全対策を強化すべきかを明らかにする全国調査が必要だ」としている。
ソース:news.com.au – Popular children’s sand product urgently recalled due to asbestos fears