【ACT25日】 最前線で働く郵便配達員は、攻撃的な犬による衝撃的な数の襲撃に直面しており、オーストラリア郵便局は飼い主に対して対策を取るよう呼びかけている。
新たな統計によると、毎週46人の郵便配達員が犬に噛まれたり脅かされたりしており、オーストラリア郵便局は飼い主にペットを安全に管理するよう求めている。過去6か月間で全国的に約1,200件の犬関連事件が発生しており、クリスマスシーズンの荷物配達の増加に伴い、この数字はさらに増加すると見込まれている。
繰り返し警告が出されているにもかかわらず、攻撃的で予測不能な犬の行動は最前線の郵便配達員に深刻な危険をもたらしている。事件の3分の1は顧客の敷地内で発生しており、玄関前や配達中・配達後に起きている。さらに62%は路上で発生しており、そのうち80%以上は飼い主のいない自由に歩き回る犬が関与している。
特に問題なのは、路上での事件の3分の1で郵便配達員が犬に追いかけられるという状況だ。オーストラリア郵便局の映像には、郵便配達員が玄関前で犬に押し倒され、住人が犬を抑えようとする中、必死に蹴って抵抗する様子が映っている。別の映像では、犬が郵便配達員の自転車の前に飛び出し、衝突して倒れる様子も確認されている。さらに、郵便配達員が追いかけられたり噛まれたりする映像もあり、現場での危険が浮き彫りになっている。
オーストラリア郵便局は安全対策として、シトロネラスプレーを導入しており、犬を後退させて郵便配達員が逃げる時間を確保できるケースが90%に上ることが確認されている。攻撃的な犬がいる敷地への配達は一時的に停止される。
オーストラリア郵便局の安全担当ジェネラルマネージャー、ラッセル・マンロー氏は、飼い主の簡単な対応が重要な違いを生むと述べた。「犬種や性格に関わらず、配達を受け取る際は飼い主に犬を安全に管理することを強く求める。荷物配達を受け取る際には、当社のアプリで最新の配達状況を確認でき、犬を別の部屋や門の内側に隔離するようタイムリーなリマインダーも表示される」
州別では、NSW州が最悪の状況となり、ペンリス、ワラブルック、ヴィラウッド、モリーで342件の事件が報告された。QLD州では、ダラ、スタッフォード、トゥームーバで325件発生。WA州はワンガラ、ロッキンガム、ベントリー、バンバリーで188件、VIC州はムールルバーク、サンシャイン・ウェスト、エッセンドン・フィールズで179件。SA州はグラインデ、ポートアデレード、ゴーラーで80件、TAS州はロンセストン、ウェスタン・ショア、デボンポートで38件。NT準州とACTはそれぞれ21件の事件が報告され、ダーウィン、イートン、アリススプリングス、パーマストン、キャンベラ南部、ミッチェル、タガラノングなどの地域で発生している。
オーストラリア郵便局は、飼い主に対して「PAWS」の3ステップ「Sit(座らせる)、Stay(待たせる)、Secure(安全に管理する)」を守るよう呼びかけている。飼い主が犬を管理できない場合は、近くのパーセル・ロッカーを利用することが推奨される。すべての犬関連事件は、地元自治体に報告され、規制やリスク軽減に役立てられる。
ソース:news.com.au – Australia Post urges dog owners to secure pets as attacks on postal workers spike ahead of Christmas