【ACT26日】 オーストラリアの医薬品規制当局は、国内の有名ブランドの一部が表示されているSPF基準を満たしていない可能性が明らかになった問題を受け、新たな日焼け止め規制を発表した。
豪州医薬品・医療製品規制庁(TGA)は、消費者団体CHOICEの試験により、一部のオーストラリアブランドの日焼け止めが表示より低いSPFしか発揮していなかったと報告されたことを受け、規制の見直しを提案した。これに対応し、TGAはオーストラリアにおけるSPF試験の抜本的な改革と、「低・中・高・非常に高い」といったシンプルな表示への変更を検討している。また、特定の処方や成分に関する品質、安全性、有効性への懸念にも対応する方針だ。
規制当局は報告書の中で、一部の検査機関によるSPF試験データの信頼性に疑問があり、製品の所有者や製造業者の中には法的義務への理解が不十分なケースもあったと明らかにした。「現在のSPF値の理解と試験結果のばらつきを踏まえると、消費者が適切に日焼け対策を選択できるよう、より明確な表示が必要であり、企業側にも規制遵守の確実性を提供する必要がある」と報告書は指摘している。さらに、一部の化粧品タイプの日焼け止めに適用されている現行の免除ルールは複雑であるとも指摘された。
今回の変更案では、新たな試験技術の迅速な導入、検査機関への監督強化、定期的な試験や成分基準の見直しによる品質保証の向上が盛り込まれている。TGAの広報担当者は、これらの提案は日焼け止めの性能に対する信頼回復を目的としていると述べた。
「オーストラリアは世界で最も皮膚がんやメラノーマの発症率が高く、年間約2000人が死亡している。消費者が日焼け止めに信頼を持てるよう、適切な規制が不可欠だ」
豪州の日焼け止めメーカーVeganicSKNの最高経営責任者ジョセフ・ミズコフスキー氏は、この発表を歓迎し、海外での売上が影響を受けたことから、ブランド側もより厳格な規制を求めていたと語った。同氏は、この問題が想像以上に製品の品質や安全性に広範な影響を及ぼすと指摘した。
また、一部のオーストラリア製日焼け止めにはEUで禁止されている成分が使用されている場合があり、それらは他の化学物質やミネラルで容易に代替可能だと述べた。さらに、試験後により安価な原料へ変更されるケースもあり、粒子サイズの違いが最終製品のSPF値に影響を与える問題もあるという。「工業用グレードの酸化亜鉛は、1キロあたりで最大5倍安くなることもあるが、粒子サイズにばらつきがある」と同氏は説明した。
消費者団体チョイスは昨年、人気のSPF50およびSPF50+の日焼け止め20製品を検査し、そのうち16製品が表示された保護性能に達していなかったとする報告を公表した。認定ラボの専門家とともに実施された試験では、SPF40台が4製品、30台が4製品、20台が7製品という結果が出た。
ソース:news.com.au – TGA proposes new sunscreen regulations following a shocking scandal that revealed Aussie brands failed SPF criteria