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通学時の無料公共交通“タッチ忘れ”に罰金82万ドル超

【WA18日】   WA州で、通学時の無料公共交通を利用する生徒が乗車・降車時にカードをタッチしなかったとして、合計82万ドル以上の罰金が科されていたことが分かった。

WA州では通学が無料であるにもかかわらず、電車・バス・フェリーの利用時にスチューデント・スマートライダーカードをタッチしなかったとして、8214人の生徒にそれぞれ100豪ドルの罰金が科され、総額は82万1000ドルを超えた。野党は、この措置は不公平だと批判している。

同州では2024年に「通学無料制度」が導入され、家庭の負担を年間約560豪ドル軽減するとされていた。対象は有効なスチューデント・スマートライダーカードを持つ生徒で、通学の往復が無料となる。しかし議会で公開された最新データによると、この制度による罰金収入は82万豪ドル以上に達し、導入当初から2年で500%以上増加している。

野党の交通担当スティーブ・マーティン氏は、この数字は制度の運用に重大な疑問を投げかけるものだと指摘。「2024年6月には罰金は1350件だったが、2年足らずで8214件に急増した。大臣は通学無料制度が利用者増につながっていると言いながら、タッチしなかった生徒の扱いを見直しており、矛盾している」と批判した。

マーティン氏は、リタ・サフィオティ運輸相に対し、生徒が不当に罰せられないための仕組みを説明するよう求めた。「政府は無料交通を約束したが、実際には100豪ドルの罰金が待っていることを家庭は思い知らされている。生活費が高騰し燃料費も上がる中で、家庭にとって罰金は大きな負担だ」と強調した。

一方、サフィオティ運輸相は、無料利用のためにはスマートライダーカードのタッチが不可欠だと説明。利用状況を把握し、需要に応じたサービスを提供するために必要だとした。

また、このデータにより無賃乗車が多い場所を特定し、学校と連携して改善を図ることができると述べた。「無料通学の利用は増えているが、特にバスでカードを使わない生徒が依然として多い」と指摘。なお、制度開始以降の罰金件数は、全体の通学利用回数のわずか0.05%に過ぎないという。

当局は現在、スマートライダーの利用を促すための啓発活動を行い、タッチ忘れが多い路線を重点的に監視している。

ソース:news.com.au – Students fined more than $820,000 for not tagging on and off free public transport to and from school

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