生活

退職者、主要銀行でスーパーを「終身所得」に転換へ

【ACT25日】   オーストラリアの大手4大銀行の1つが打ち出した業界初のプログラムにより、退職者は自分のスーパーアニュエーション(年金積立)を「終身所得」に変換できるようになる。

AMPは25日に「ライフタイム・スーパー・ブースト」を開始する予定で、AMPスーパーのすべての会員が利用可能となる。この仕組みでは、裏側で「優遇(コンセッショナル)残高」が作られる。この残高は政府が定めるディーミング率(現在2.75%)を用いて計算され、時間の経過とともに実際のスーパー残高よりも低くなる。

退職後、年金受給者は自分のスーパーの一部をAMPの終身退職所得口座に移すことができる。そして、年齢年金の審査を行うセンターリンクでは、その資産評価がこの低い「優遇残高」に基づいて行われるため、より多くの年金受給資格を得られる可能性がある。その結果、受給者は「フレキシブル退職所得口座」からより多くの資金を引き出せる可能性があるとAMPは説明している。

AMPによると、退職前の不安は高まっており、58〜60歳のオーストラリア人の約54%が「しばしばストレスや圧倒感を感じる」と回答。61〜65歳でも半数が同様に感じている。AMPのグロースおよびカスタマーソリューション担当ディレクター、ジュリー・スラップ氏は、多くの人が老後資金が十分か、どれくらい持つのかについて不安を抱えていると指摘した。

「オーストラリアは世界でも特異なスーパー制度を築いてきた」と同氏は述べる。「課題は、会員が自信を持ってスーパーを実際に使える所得へと変換できるよう支援することだ。この商品は、生涯にわたる収入の安心感、より高い収入の可能性、そして適切な意思決定のためのガイダンスを提供する。」また、スーパーは「単なる画面上の残高であるべきではない」とも語った。

一方で、銀行は高齢者介護支援にも注力している。政府による介護支援の平均待機期間は12か月に及び、65歳以上のオーストラリア人の7割が介護費用を懸念していることが分かった。高度な在宅ケアの対象者は、収入が2年間で20%増加し、通常の10〜12か月の待機期間を回避できる可能性があるとAMPは述べている。

近年、高齢者ケアの問題は注目を集めており、NSW州やQLD州では、支援を待つ高齢者やNDIS利用者が病院に滞留することで、公立病院のベッド不足が問題となっている。NSW州のライアン・パーク保健相は今月初め、州内で最大1200床がそうした患者で占められており、「シドニーの大規模病院2つ分に相当する」と述べた。

アルバニージー政権は、NDISの大幅削減を進める中で、高齢者ケア制度の改革を公約している。

ソース:news.com.au – Retirees set to convert super into ‘lifetime income’ with major bank’s new program

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら