【NSW3日】 中東情勢の悪化や空域閉鎖、ミサイル発射の警告にもかかわらず、多くのオーストラリア人が中東を経由する格安航空券でヨーロッパへの渡航を選んでいます。先月から続く地域紛争により世界でも有数の航空路線が混乱し、数千便が欠航しました。その影響で中東系航空会社は運賃を大幅に値下げし、シドニー発ロンドン行きの5月便は往復約1,400豪ドルから購入可能です。一方、アジアや北米系航空会社では同時期の運賃が中東経由の約3倍となっています。
オーストラリア旅行業協会のディーン・ロングCEOは、「低価格のため、リスクを承知で予約する人が多い」と指摘。エミレーツやカタール航空は運航便数を増やす準備を進めており、現状オーストラリア発中東経由便は週70〜80便に回復しています。ただし、外務貿易省(DFAT)は、バーレーン、イラン、イラク、イスラエル、クウェート、レバノン、パレスチナ、カタール、シリア、UAE、イエメンを「渡航中止勧告」とし、ジョーダン、オマーン、サウジアラビアは慎重に再考するよう呼びかけています。
搭乗者の声では、ドバイ空港や機内の雰囲気は通常通りで安全と感じる人も多く、価格の安さや所要時間の短さが優先される傾向です。ウォン外相によれば、3月4日以降、1万人以上のオーストラリア人が中東から帰国しています。シドニー発ロンドン行きの5月便運賃は、中東経由が約1,400〜2,200豪ドル、アジアや北米経由は3,000〜4,000豪ドル台と差が大きく、今後も中東経由便の人気は続く見通しです。
ソース:abc.net.au – Australians continue to transit through Middle East despite ‘do not travel’ warnings