【ACT4日】 中央アフリカで発生しているエボラ出血熱の流行を受け、オーストラリアは国際的な対応の一環として500万豪ドルを拠出する方針を示した。世界保健機関(WHO)は各国に対し、感染拡大を抑えるため「より迅速な対応」を求めている。
流行はコンゴ民主共和国とウガンダで発生しており、「ブンディブギョ型ウイルス」と呼ばれる比較的まれな変異株が原因となっている。この型には治療薬やワクチンが存在しない。このウイルスは2007年と2012年にも流行を引き起こしたが、同地域で確認されるのは10年以上ぶりとなる。さらに今回の流行は、コンゴ民主共和国東部イトゥリ州という紛争地域で発生しており、対応を一層困難にしている。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、同国ではすでに25万人以上が近隣国から避難しており、マラリアなど他の感染症の脅威も重なっている。国境の管理が不十分であることや武力衝突の継続、地域住民の不信感、医療体制の崩壊などが重なり、感染状況の把握も難しくなっている。そのため、実際の感染者数は不明とされている。
ペニー・ウォン外相は声明で、オーストラリアの資金は国際赤十字・赤新月社連盟やWHOを通じて最前線の対応に充てられると説明した。また、アン・アリー国際開発相は「危機時には支援を迅速に届けることが不可欠だ」と述べた。「この資金は命を救い、ウイルスの封じ込めとさらなる拡大防止に役立つ」と強調した。
WHOのテドロス事務局長は現地視察後、今回の流行はすでに「かなり先行している」と警告し、発生は早ければ今年1月に始まっていた可能性があると指摘した。現在、コンゴ民主共和国では344件の感染が確認され、60人が死亡している。一方で、疑い症例は先週の1000件超から116件へと減少しているという。
ソース:news.com.au – Australia commits $5m as part of global response to Ebola outbreak