【ACT16日】 イラン戦争により供給ルートが混乱する中、オーストラリアの農家にとって重要な肥料の確保が進んだ。
アンソニー・アルバニージー首相は、中東情勢による供給網の混乱が続く中、インドネシアとの合意により、今シーズンに必要な肥料の残り約20%を確保したと発表した。
今回の合意は、NSW州に拠点を置くインサイトック・ピボット・ファーティライザーズとインドネシアの国営企業ププック・インドネシア社の間で締結され、世界で最も広く使われている窒素肥料である尿素約25万トンが供給される。この合意はオーストラリア政府とインドネシア政府の支援を受けており、2025年11月から2026年10月のシーズンに必要な残りの肥料需要をカバーする。
2月28日のアメリカとイスラエルによるイラン攻撃以降、ホルムズ海峡が事実上封鎖され、世界のエネルギー市場に大きな衝撃が走った。この影響は肥料にも及び、世界の窒素・リン酸肥料取引の約30%が同海峡を通過している。
農業相のジュリー・コリンズ氏は、「農家に肥料を届けるため、業界と昼夜を問わず取り組んできた」と述べた。「今回の合意に協力してくれたインドネシア政府に感謝する。これはこの重要な時期における供給を保証するものだ」と語り、「世界が不安定な中でも、地域の食料安全保障におけるオーストラリアの役割を維持できる」と強調した。
今回の発表は、アルバニージー首相がマレーシアなどを訪問した複数日にわたる外遊の締めくくりとして行われた。アンワル・イブラヒム首相は、マレーシアとオーストラリアが食料の持続的供給に向け、生産や灌漑分野での協力を強化することで合意したと述べた。「供給網が混乱し、食料価格が上昇する中、このような合意は人々の生活に直接影響を与える」と語った。
アルバニージー首相はまた、「オーストラリアの資源は地域を支え、農業は地域の食料供給を担っている」と述べた。「マレーシアの小麦の約60%、ラム肉と牛肉の75%はオーストラリアから来ている」とし、「燃料や肥料の相互供給が地域全体の食料安全保障を支えている」と説明した。さらに、赤身肉の加工や貿易に関する新たなパートナーシップにも合意したという。
ソース:news.com.au – Indonesia to supply 250,000 tonnes of urea for Australian farmers