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燃料輸送、わずか4〜6週間前まで確定できず

【ACT23日】   アルバニージー首相は、中東で緊張状態の停戦が続く中、オーストラリアの燃料供給に関する重要な実態を明らかにした。同首相によると、燃料輸送が実際に到着するかどうかは、わずか4〜6週間前にならないと確定しないという。

23日にABCの番組で燃料確保に向けた政府の取り組みを説明した際、企業が燃料輸送契約を4〜6週間単位で管理していることを初めて明かした。「燃料供給が大幅に減少する場合、この期間内に事前に把握することができる」と述べ、「例えば来週には、その4〜6週間後の状況が分かる」と説明した。

首相はこの日、イラン・イスラエル・アメリカの停戦発効後初となる国家内閣会議で、州および準州の首脳らと会談した。その後の会見で、「短期的には供給は安定している」としながらも、燃料や肥料の供給がさらに混乱した場合に備えた対策を進めていると述べた。また、国民による自主的な節約行動により、ガソリン備蓄が46日分まで増加したことに感謝の意を示した。

現在の備蓄は国際エネルギー機関(IEA)が定める最低基準90日の約51%に相当し、戦争開始時(2月28日)の36日分よりは増加している。ただし首相は、仮に紛争が即時終結し、ホルムズ海峡が完全に再開されたとしても、2カ月間の影響が経済に反映されるまでには「時間差」があると指摘した。「海峡の安全確保には時間がかかる。また、湾岸地域で足止めされていた船が目的地に到着し、荷下ろしを終え、再び供給を受けに戻るまでにも時間が必要だ」と述べ、「経済への影響は長く尾を引く」とした。

現在、30万リットル以上のディーゼルを積んだ貨物船6隻がオーストラリアに向かっている。政府は今後、スポット市場で追加の燃料を調達できるかどうかも検討する方針だ。

また首相は、燃料供給源の多様化も進んでいると説明。従来主要な供給国ではなかったアメリカが現在では輸入の約18%を占めているほか、アルゼンチンも「非常に小規模ながら」2桁台に達し、北アフリカのアルジェリアからの供給も行われていると述べた。クリス・ボーエンエネルギー相は、中期的には依然として国際的な逆風や不確実性が存在すると警告した。

一方で、ガソリン価格には明るい兆しも見えている。シドニーで発表したNRMAのピーター・コーリー氏によると、卸売価格はここ数週間で着実に下落しており、小売価格にも反映され始めている。ディーゼルの卸売価格はこの3週間で1リットルあたり約1ドル、無鉛ガソリンは約70セント下落しているという。シドニーではガソリンスタンドの半数が1リットル1.90ドル未満で販売しており、アンザック・デーの連休に向けて「良いニュース」とされている。

ただし中東情勢次第では、この傾向がいつまで続くかは不透明だ。また専門分析によると、4月9日時点ではディーゼル価格が1リットル3.90ドルに達する可能性もあったが、小売業者が利益率を大幅に削減(通常9.8%→1.7%)することで価格上昇を抑えていた。さらに、政府による燃料税の一時的な引き下げや大型車向け道路利用料の停止も価格抑制に寄与している。

しかし、7月1日に燃料税の減税措置が終了すれば、1リットルあたり約32セントの値上がりが一夜にして発生する可能性がある。ディーゼルは物流全体に影響するため、その価格上昇は商品価格にも波及する。専門家は「3.90ドルという水準は回避されたが、コストが消えたわけではなく先送りされただけ」と指摘し、今後再び価格上昇圧力が強まる可能性があるとしている。

ソース:news.com.au – Australia’s fuel shipments secure only 4-6 weeks ahead of time, Albanese reveals

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