【ACT9日】 オーストラリアで生活費高騰や住宅費負担の増加を背景に、人々の生活満足度が新型コロナウイルス禍の時期を下回る水準まで低下していることが明らかになった。ウェストパック・メルボルン研究所の最新調査では、消費者信頼感指数が80.6まで下落し、新型コロナ禍を含む過去50年でも極めて低い水準となった。指数が100を下回る場合、悲観的な見方が楽観的な見方を上回ることを示す。
また、KPMGがオーストラリア統計局(ABS)のデータを分析したところ、生活満足度は2019年以降大きく低下しており、特に25〜34歳と45〜54歳の層で落ち込みが顕著だった。実質賃金の伸び悩みや住宅価格の高騰、住宅ローンや家賃負担の増加が主な要因とされる。25〜34歳の生活満足度は2019年の7.5から2025年には6.8へ低下した。
さらに、5世帯に1世帯以上が「1週間以内に2,000豪ドルを用意できない」と回答しており、家計の脆弱性も浮き彫りとなった。専門家は、生活費危機が長期化する中で、所得の実質的な向上や住宅取得のしやすさの改善がなければ、国民の幸福度低下に歯止めをかけることは難しいと指摘している。オーストラリア経済は成長を続けているものの、その恩恵を実感できない世帯が増えている実態が示された。
ソース:news.com.au – Young and middle-aged Australians hit hardest as financial stress crushes life satisfaction