【ACT15日】 オーストラリアではこの冬、風邪に似た一般的なウイルスであるRSV(呼吸器合胞体ウイルス)の感染が急増し、新型コロナウイルスやインフルエンザの感染者数を上回っている。
保健当局によると、今年すでに約8万3000件のRSV感染が確認されており、新型コロナ(約5万1000件)やインフルエンザ(約5万件)を超えている。冬の終わりまでに12万7000件以上に達する見込みだ。
RSVは風邪やインフルエンザのように広がり、似た症状を示すが、時間の経過とともに悪化することがある。特に乳幼児や高齢者など免疫力の弱い人では、重い呼吸器疾患につながる可能性がある。この疾患は非常に一般的であるにもかかわらず、無料ワクチンの対象となっている高齢者のうち、100万人以上が未接種のままとなっている。
RSVワクチンは2025年2月から妊婦に無料提供されており、2026年5月以降は75歳以上のすべての人が無料で接種できる。ただし、4月から5月初旬にかけてワクチン供給がなかったため、多くの高齢者がインフルエンザワクチンと同時に接種できなかった点が課題とされている。
この無料ワクチンプログラムはすでに成果を上げており、乳児向け接種により、2024年以降、秋から初冬にかけての入院数が約70%減少している。全国的なプログラム開始以降、36万人以上の乳児が重症RSVから守られており、入院や集中治療を必要とするケースの減少につながっている。
現在、この取り組みは75歳以上の高齢者にも拡大されており、同様の効果が期待されている。対象者は、提携している薬局や地域保健センター、一般開業医で無料接種を受けることができる。
ソース:news.com.au – Health officials issue urgent vaccine call as RSV cases grip Australia