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支援待ちで退院できない患者が急増 NSW

【NSW10日】   連邦政府の支援を待つ間に病院を退院できない患者が増え続けている問題を受け、NSW州政府が対応に乗り出した。

現在、州内では約1300床の病床が、本来は退院可能にもかかわらず、高齢者介護や障害者支援制度(NDIS)といった連邦政府の支援待ちの患者によって占有されている。この問題はここ1年で急激に悪化しており、病院に取り残されている患者数は2025年3月の871人から2026年には1279人へと、46%以上増加した。

内訳としては、高齢者介護施設の空きを待つ高齢患者が948人(約60%増)、NDIS支援待ちの患者が348人(約20%増)となっている。NDISの申請承認には通常約56日かかり、高齢者介護の審査も緊急で約1か月、通常では最大11か月を要することがある。

こうした退院遅延を受け、NSW州政府は独自の対策に踏み切る方針を示した。在宅ケアの拡充や地域医療サービスへの紹介を進めることで、病院の「ベッド不足(ベッドブロック)」を解消しようとしている。

ライアン・パーク保健相は、現状について次のように指摘した。「NSW州政府は、本来連邦政府が担うべき高齢者介護の役割を事実上肩代わりしている。このままでは持続不可能であり、州として独自の計画を立てるしかなかった」ただし州政府は、今回の対応が連邦政府の責任を免除するものではないとも明言している。

連邦政府も今年の予算で、高齢者介護施設の拡充や在宅ケア強化のために30億豪ドルを投じる方針を発表している。高齢者介護担当のサム・レイ大臣は、この資金によって制度が需要に対応できる「強く公平なものになる」と述べている。

今回の問題は、医療・福祉制度の連携不足が浮き彫りになった形であり、病院の逼迫を解消するための構造的な改革が求められている。

ソース:news.com.au – NSW Government steps in as hundreds of patients stuck in hospital beds waiting on Commonwealth support

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