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メタノール中毒事件を受けラオスへの渡航警告を更新

【ACT18日】   2024年に発生しオーストラリア人の10代2人が死亡した集団メタノール中毒事件をめぐり、起訴が行われたとの報道を受け、オーストラリア政府はラオスへの渡航警告を更新した。

事件で娘を亡くした遺族が新たな悲しみを語る中、政府はラオスへの警戒レベルを引き上げ、「高い注意を払う」よう国民に呼びかけている。犯罪のリスクに加え、メタノール中毒や司法制度の透明性の欠如への懸念が理由とされている。

2024年11月、ナナ・バックパッカー・ホステルでメタノールが混入した酒を提供され、19歳のホリー・モートン=ボウルズさんとビアンカ・ジョーンズさんが死亡。さらにデンマーク人女性2人、アメリカ人男性1人、イギリス人女性1人も命を落とした。長期にわたる捜査の末、ラオス当局は最大で禁錮1年および約1600豪ドルの罰金を伴う罪での起訴を検討していると報じられている。デンマーク政府は、蒸留所の所有者がすでに起訴されたと明らかにした。

オーストラリア政府の渡航情報サイト「スマートトラベラー」は17日、ラオスを危険度レベル2に引き上げた。警告では「ラオスの司法制度は、特に刑事事件において透明性や公正さを欠く可能性がある」と指摘。「法の適用が一貫していない場合があり、アルコール摂取によるメタノール中毒で死亡した外国人(オーストラリア人を含む)もいる」としている。

また、健康被害の懸念から「タイガー・ウォッカ」および「タイガー・ウイスキー」の摂取を避けるよう呼びかけた。さらに、一部の飲食店では有害な薬物を含む飲食物が提供される可能性があるとし、「見知らぬ人から食べ物や飲み物を受け取らないように」と注意喚起。薬物関連の事件で暴行や死亡に至ったケースもあるとしている。

なお、バンビエン東部のサイソムブーン県については、武装攻撃のリスクが高いとして、より高いレベル3(渡航の再検討)警告が出されている。

外相ペニー・ウォン氏は、ラオス当局が最も重い罪での起訴を行っていないことに「強い不満と深い失望」を表明した。ウォン氏はこれまでラオス側と複数回協議を行い、アンソニー・アルバニージー首相とともに特使も派遣して捜査支援に当たってきた。

「この悲劇の重大性を反映した起訴がなされるべきだと、我々は一貫して求めてきた」と述べた。また、特使パブロ・カン氏をラオスに派遣し、「正義が果たされる捜査」を求めてきたと説明。外務貿易省の幹部がラオス大使をキャンベラに呼び出したことも明らかにした。今後も政府として遺族を支援し続けると強調し、「常に遺族と友人に思いを寄せている」と述べた。

これに先立ち、マーク・バトラー保健相は、ラオスの「説明責任と透明性の欠如」を理由に、支援削減の可能性を否定しなかった。ただし、当面はラオス当局の記者会見を見極めた上で判断するとし、「この問題に対する憤りは国民と同じだ」と述べた。

「これは道義的に誤っているだけでなく、ラオス自身の利益にも反する」とし、「こうした対応では、若者をこの国に送り出そうとする親はいなくなるだろう」と指摘した。援助については貧困削減や同様の事件防止のためのものだとしつつ、「あらゆる選択肢を検討する」と語った。

ソース:news.com.au – New travel warning in place after Laos response to methanol poisonings ‘hard to fathom’, victims’ parents say

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