【QLD24日】 QLD州で、高病原性H5型鳥インフルエンザの「陽性疑い」事例が確認され、影響を受けた州はこれで3州目となった。
ここ数週間でNSW州とWA州でも感染例が確認される中、QLD州でも致死性の高いH5型鳥インフルエンザの疑い事例が見つかった。QLD州の第一次産業相トニー・ペレットは、モートン島に打ち上げられたミズナギドリの死骸から採取されたサンプルについて、「高病原性鳥インフルエンザ(H5型)の陽性疑い結果が出た」と述べた。
この個体は現在、最終確認のため、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)のオーストラリア疾病対策センターで追加検査が行われている。ペレット氏は、「QLD州では、野生動物や家禽における感染確認や、大規模な動物の死亡は現時点で確認されていない」と述べた。また、「人への健康リスクに変化はない。鶏肉や卵は引き続き安全に摂取できるため、これまで通り購入してほしい」と呼びかけた。
外来種対策団体インベイシブ・スピーシーズ・カウンシルの政策ディレクター、キャロル・ブースは、オーストラリアの早期検知および監視体制は強固だとしつつも、被害を最小限に抑えるためにはさらなる対策が必要だと指摘した。
「鳥インフルエンザがクイーンズランド州の沿岸に到達したことは、野生動物を大切に思うすべてのオーストラリア人にとって懸念すべき事態だ。このウイルス自体を止めることはできないが、野生動物が感染拡大から生き延び、回復できる能力を強化することは可能だ」とブース氏は述べた。さらに、「感染事例の発見は第一歩にすぎない。この病気が脆弱な野生動物の集団に広がれば、監視だけでは海外で見られたような壊滅的影響を防ぐことはできない」と警告した。
ブース氏は、連邦政府は野生化したネコやキツネの駆除を加速させ、生息環境の回復を進め、重要な繁殖地を保護し、絶滅危惧種の回復プログラムを拡充する必要があると述べた。「これらは実践的で後悔のない投資であり、鳥インフルエンザへの耐性を高めるだけでなく、将来の感染症や環境リスクへの備えにもつながる」としている。
6月21日には、WA州当局が、南極から北上したとみられるトウゾクカモメの一種が発症しているのを確認した。この個体と、別のオオミズナギドリの一種は、その後、感染力が非常に高く致死性も高いH5型鳥インフルエンザへの感染が確認された。これらの鳥は、この特定の株に感染したオーストラリア初の事例であり、このウイルスはすでに世界の他のすべての大陸に広がり、鳥類やアザラシ、家禽に大きな被害をもたらしている。
また7月3日には、NSW州ミッドコーストのホークス・ネストにあるベネッツビーチでも、別のオオミズナギドリが陽性と確認された。
専門家は、これまでオーストラリアが感染拡大を免れてきた理由について、従来は大陸間でウイルスを広げる「スーパー・スプレッダー」とされてきた渡りガモ類が、渡りの途中でオーストラリアやニュージーランドに立ち寄らないためだと考えている。しかし2023〜24年の夏に南極で初めて感染が確認されて以降、長距離を移動するカモメ類やトウゾクカモメ類、オオミズナギドリ類が、感染拡大の担い手となっている可能性が指摘されている。
ここ数週間ではニュージーランドでも感染例が報告されている。
QLD州当局は、住民に対し、病気の鳥や死んだ鳥には触れず、見つけた場合は動物疾病緊急ホットライン(1800 675 888)へ速やかに通報するよう呼びかけている。
ソース:news.com.au – Queensland records ‘suspected positive’ H5 bird flu case, becoming the third affected state