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豪初アルツハイマー病血液検査をシドニーで開始

【NSW30日】   画期的な新しい血液検査が、症状が出る何十年も前にアルツハイマー病を検出できる可能性があり、オーストラリアにおける診断を大きく変えると期待されている。シドニーでは、最短18分で結果が出て、発症の最大20年前から疾患関連の変化を特定できる、オーストラリア初の検査が導入され、早期発見の最前線となる。

この取り組みは、マーク・バトラー連邦保健・高齢者ケア相により、神経科学研究機関NeuRAに設立される「アジア太平洋アルツハイマー病診断卓越センター」の発足とともに正式発表される。同センターはNeuRAとロシュ・ダイアグノスティックス・オーストラリアの共同事業で、まずは臨床試験で新検査を活用し、診断の遅れや不確実性という大きな課題の解決を目指す。

血液検査と脊髄液検査を組み合わせることで、より早期かつ正確な診断を可能にし、NSW州を認知症診断・臨床試験・研究の拠点とする狙いもある。エマ・デベニー准教授は、血液中のバイオマーカーにより、従来よりはるかに早く確実な診断が可能になると述べた。アルツハイマー病の原因とされるタンパク質の存在を検出することで、迅速かつ早期の診断が可能になり、患者にとって大きな利点があるという。

現在、これらのタンパク質の確認にはPET検査や腰椎穿刺による脳脊髄液検査が必要で、費用が高く大都市以外では受けにくく、侵襲的であると指摘した。研究では、この血液検査はPETや脳脊髄液検査と同程度の精度を示しているという。こうしたタンパク質変化は発症の数十年前から起きており、血液検査で検出可能であるため、将来的には予防的な対応につながる可能性があるとした。

センターではロシュの自動検査技術を用い、従来数週間かかっていた結果を数分で処理できるようになる。ロシュはアルツハイマー病の血液検査として、オーストラリア医療製品登録にいち早く登録されており、センターではpTau181、pTau217、ApoE4といった検査を実施する。これらのバイオマーカーは、認知機能に問題がある人においてアルツハイマー病の有無を判断する手がかりとなり、ApoE4は将来の発症リスクに関わる遺伝的要因の有無を示す。

早期診断は家族にとっても大きな意味を持つ。現在は症状に気づいてから診断まで平均約3年かかるとされている。診断が早まれば、進行を抑える薬へのアクセスや支援、将来のケア計画が可能になる。現在の治療は初期段階でのみ効果が期待できるため、診断の遅れが問題となっている。

現時点では、この検査はアルツハイマー病の確認が必要な臨床試験で使用されるが、今後数か月で一般医療への導入が進む見込みだ。認知機能に不安がある場合は、まず一般医に相談し、必要に応じて専門医が検査を指示する流れとなる。長期的には、この検査を公的医療制度メディケアで利用可能にすることが目標とされている。

またセンターは、NeuRA、ロシュ、イーライリリー・オーストラリアによる新たな連携の一環として、診断から治療までの迅速化も目指す。オーストラリアでは認知症が最大の死因となっており、患者数は44万6500人以上、2065年までに100万人を超えると予測されている。年間の経済負担はすでに47億豪ドルを超え、家族や医療制度への圧力が増している。

アルツハイマー病は認知症の60〜70%を占める最も一般的なタイプだが、世界では最大75%が未診断と推定されている。特にアジア太平洋地域では、世界人口の約20%を占める一方、2050年までに認知症負担の半分以上を占めると予測されている。

ソース:news.com.au – Australian-first Alzheimer’s blood test launched in Sydney with results in 18 minutes

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