政治

「ハンソン反対」学生らがワン・ネーションの政策に抗議

【ACT13日】   ワン・ネーションの支持率が上昇する中、オーストラリア各地で数千人の高校生・大学生が集まり、ポーリン・ハンソン氏に抗議するデモが行われた。

シドニー中心部のタウンホール前には、全豪学生連合(NUS)が主催する集会のため、高校生や大学生ら数百人が集まった。全国では数千人規模の参加が見込まれた。シドニーでは1000人以上が集まり、「団結した学生は決して敗れない」と叫びながらデモ行進を行った。途中では「ハンソン!」という呼びかけに対し、「失せろ!」と群衆が応じるコール・アンド・レスポンスも行われた。

抗議活動を主催したニューサウスウェールズ大学(UNSW)の学生アバサ・バジュラチャリヤ氏は、この集会は「若者たちがポーリン・ハンソンに抱く怒りや嫌悪感を示すものだ」と述べた。また、「政治家は学生を見下すことが多い。気候変動運動でも、パレスチナ支援運動でも同じことがあった」としたうえで、「学生はベトナム戦争反対運動や南アフリカのアパルトヘイト反対運動以来、常に歴史の正しい側に立ってきた」と語った。

さらに、「もしポーリン・ハンソン率いるワン・ネーション政権が誕生し、クラスメイトの半分が国外追放されるかもしれないと思ったら、普通に学校生活を送れるはずがない。傍観している時間はない」と訴えた。また、ハンソン氏は言論の自由を支持していないと批判し、学生には抗議活動を行う権利があると主張した。

集会では緑の党のジェニー・レオン議員も演説し、「皆さんはポーリン・ハンソンにとって最悪の悪夢だ」と述べ、ハンソン氏を「人種差別主義者」と厳しく非難した。「この国にワン・ネーションはこれ以上必要ない。世界中で極右勢力が台頭している現実は恐ろしい」としたうえで、「ハンソンのような人物をよく見れば、その背景には既成政党の失敗がある。人々は問題の原因を移民や難民に求めるようになっているが、本当の問題は億万長者たちだ」と語った。

高校3年生のセオドアさんも、「学生は昔からファシズムと闘ってきた」と述べ、「私たちは洗脳されているとか、学校を休みたいだけだと言われる。しかし昔の学生運動にも同じことを言っただろうか。私たちには教育だけでなく、この街頭で発揮できる力もある」と訴えた。

「ポーリン・ハンソンにノーを(Say no to Pauline Hanson)」と題したデモは、NUSの主催でシドニー、メルボルン、ブリスベン、キャンベラ、アデレード、パース、ウーロンゴン、ニューカッスルの8都市で開催された。

NUSは声明で、ハンソン氏は長年にわたり移民や少数派を攻撃し続ける一方で、「学生や若者、労働者の生活改善につながる政策には反対してきた」と批判した。NUS会長フェリックス・ヒューズ氏は、「ポーリン・ハンソンの人種差別的な政治は大学にも学生社会にも居場所はない」と述べ、「ハンソンは住宅問題や生活費高騰を利用して移民や少数派をスケープゴートにし、人種差別と分断をあおっている。留学生は私たちのクラスメートであり、敵ではない。住宅危機や物価高の原因ではない」と主張した。

このデモの前日には、「オーストラリアは白人のための国だ」と発言し、ネオナチとの交流も報じられた極右インフルエンサーがワン・ネーションの党員になっていたことが明らかになった。また約1か月前には、ハンソン氏が緑の党のメフリーン・ファルキ上院議員に対する人種差別的中傷を認定した判決を覆そうとしたものの、認められなかった。

ソース:news.com.au – ‘Say no to Hanson’: Thousands of student protesters rally across country to condemn ‘racist’ One Nation policies

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