【NSW5日】 ストラスフィールド市議会はこのほど、市境の案内標識に記載されている先住民文化に関する表現をすべて撤去するよう求める動議を可決した。自由党所属のジョンポール・バラディ市議が提出したこの動議を受け、既存の標識では、同市議が「政治的な表現」と呼んだ文言を隠すため、黒いテープが貼られている。
これまで標識には、「ここは昔も今も、そしてこれからもワンガルの土地」と書かれていた。これは、シドニー西部内陸地域の伝統的所有者として認められているアボリジニのワンガル族を示す表現である。しかし今では、市議会が今週初めの会議で動議を可決したことを受け、この文言は黒いテープで覆われている。
バラディ市議は会議で、「現在の標識は質が低く、政治的な表現が含まれている。また設置場所も適切ではなく、ストラスフィールド市議会の印象を悪くしている」と述べた。さらに、「もっと大きく、より印象的で、より良いものを計画すべきだ」と語った。
一方、この決定には早くも批判が集まっており、市議会に決定の撤回を求める請願も提出されている。請願はスラスフィールド労働党グループが立ち上げたもので、黒いテープで覆われた標識を「憂慮すべき光景」と表現している。請願では、「この地域を『ワンガルの土地』と示すことは、過激な行為でも党派的な行為でもない」と主張している。さらに、「それは歴史的事実と、現在も続く文化的なつながりを認めることだ」としている。
「この言葉を覆い隠しても、この土地の歴史は変わらない。ただ、市議会がその歴史を認めることに居心地の悪さを感じているという印象を与えるだけだ」と請願は続けている。
この問題は、市議会が数週間前にも案内標識をめぐる別の論争を引き起こした直後に浮上した。市内では住民の70%以上が英語以外の言語を話しているにもかかわらず、市議会は事業者に対し、店舗の看板には英語表記を含めることを義務付ける動議を可決していた。
バラディ市議はフェイスブックへの投稿で、先住民に関する表現の撤去は、市内に暮らすすべての文化を称えることが目的だと主張した。同市議は「現在のストラスフィールド市議会は、以前の労働党主導の市議会から、費用がかかりすぎで住民の分断を招く標識を引き継いだ。多くの住民からも苦情が寄せられていた」と投稿している。
ソース:nes.com.au – Strathfield Council tapes over Indigenous references on signs in controversial move