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子供の訴えを信じない親多数、軽視される児童虐待

メルボルン11日ーオーストラリア児童基金は、大人が子供の訴えを信じないことが原因で、児童虐待が未報告となるケースが多くなる可能性を示唆している。同児童基金の調査によると、虐待を受けていると訴える子供を信じると回答した大人はわずか31%。また、20%の大人が、子供が虐待を受けている疑いがあるときの対処の仕方を知らないと回答した。さらに、児童虐待のケースの大部分が、犠牲者の子供と知り合いの人物によって起こっている事実を知っていたのはわずか16%。また、16%の大人が14歳の子供と性行為を持つことは性的虐待であるかどうかを知らないことが判明した。

児童基金の責任者であるジョー・ツッチ氏は、調査結果に懸念の色を示す。同氏は、「3人に1人の大人が、子供は自分が虐待されたという作り話をすると信じているという事実は大変恐ろしい」と語っている。同調査の対象となった720名のオーストラリア人は、児童虐待の問題を地域社会の数ある問題のリストの中で13番目に位置づけており、これにより、児童虐待の問題が、テロ、原油価格、公共交通機関、環境などよりも重要視されていないことが判明している。ツッチ氏は、同調査結果から、児童虐待を阻止するための国家的戦略が直ちに必要とされると語った。

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