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最新の幹細胞テクノロジーでも、胎芽は殺される

キャンベラ 24日 - 米国カルフォルニアのバイオテクノロジー会社が開発した最新の幹細技術に関し、オーストラリア反クローン団体は、その新技術を用いても、クローンとして誕生した胎芽が抹消される運命にあるのには変わりがないとして、同新技術の導入に反対した。

同新技術は、クローン胎芽を破壊することなく、そこから幹細胞を取り出すことに成功したもので、幹細胞を取られた後のクローン胎芽は、そのまま健康な胎児、そして人間へと成長することが可能となる。

現行の豪国内の法律では、IVF(体外受精)による不妊治療の過程でつくりだされた胎芽の未使用分のみ、幹細胞の研究に使用することが許可されている。

オーストラリア倫理医学研究所のDavid van Gend(デイビット・バン・ジェンド)博士は、もし、科学者が研究目的の為に、胎芽のクローンをつくることが可能になったとしても、この胎芽が人間に成長する前に破壊されなければならないだろうと語った。同博士は、「クローン胎芽をそのまま人間として誕生させることは、誰も望まないだろうし、そうすることはないだろう。(新技術が胎芽を破壊することなく幹細胞を摘出できることを可能にしたとしても)クローン胎芽は、結局破壊される運命にあるのだ。」と続けた。

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