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豪、恥ずべき事態 先住民と非先住民の平均寿命に大きな格差

キャンベラ2日ーNational Aboriginal Community Controlled Health Organisation(NACCHO:ナショナル・アボリジナル・コミュニティー・コントロールド・ヘルス・オーガナイゼーション)とOxfam Australia(オックスファム・オーストラリア)が出版した報告書によると、ニュージーランド、カナダや米国の先住民と非先住民との平均寿命の格差が約7年に縮小しているにもかかわらず、オーストラリアではアボリジニやトレス海峡諸島民と非先住民の間で約20年の格差がある。

オックスファムは、先住民の健康における不均衡をあらゆる面から改善している他国と比較すると、オーストラリアは大きく出遅れているとした。救済機関によると、アボリジニとトレス海峡諸島民の乳児死亡率は、米国やニュージーランドの先住民よりも50%以上高く、低出生体重児が生まれる件数はカナダや米国の2倍以上、ニュージーランドよりも60%高かった。

オックスファム・オーストラリアの専務取締役、Andrew Hewett(アンドリュー・ヒューウェット)氏は、「オーストラリアのような豊かな国が、人口の3%にも満たない先住民の健康危機を改善することができないことは恥ずべき事態」と語り、連邦政府ならびに州政府は事態の打開のため、先住民の医療に毎年3億5000万ドルから5億ドルの資金投入を行う必要があるとの考えを示した。

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