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行方不明の自閉症少年、無事発見 凍える街を夜通し歩く

メルボルン2日ーメルボルン市内のQueen Victoria Market(クィーン・ビクトリア・マーケット)で行方不明になっていたホバート在住の自閉症の少年は、21時間ぶりの2日午前9時、無事母親と再会した。少年は「起こしちゃ悪いと思ったから」と助けを求めず、凍える寒さの中、夜通し街を歩いていたという。

ホバート、Mount Nelson(マウントネルソン)在住のAshley Williams(アシュリー・ウィリアム)くん(14歳)は、2日午前8時20分、マーケットから6km離れたBalwyn(バルウィン)のBirdwood Street(バードウッド・ストリート)で発見された。アシュリーくんは、綿のウインドブレーカーにジーンズという軽装で、気温9度まで下がった凍える一夜を過ごした。

トゥーレット症候群と軽度の脳性麻痺を患うアシュリーくんは、「みんなを起こしたくなかったから」助けを求めなかったと話した。

2日早朝、バルウィンに住むBrigid Buchanan(ブリジッド・ブキャナン)さんが、自宅外にいるアシュリーくんを発見。

「"迷子になったの?"と聞くと、"うん"と答えたの。で、"タスマニアから来たの?"とさらに尋ねると、"そうだよ。ママを知ってるの?"と言うので、"違うのよ。でも、私と一緒にいらっしゃい。ママに会わせてあげる"と彼を家に入れたわ。それからすぐに警察へ電話したの」とブリジットさんは報道陣に話した。少年の体は冷たくなっていたが、元気で、水を一杯ほど欲しがったという。

その後アシュリーくんは、Boroondara Police Station(ボルーンダラ警察署)にいた母親Debbie (デビー)さんと再会した。

少年は2日の午後、母と姉と買い物中に姿を消したが、その理由について「一人の時間が欲しかったし、頭をちょっとすっきりさせる必要があった」と話している。

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