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奇跡的生還、沈没船の男性が12時間かけて岸まで泳ぎ事故を通報

 【NSW州28日AAP】沈没した漁船から奇跡的に12時間も泳ぎ続けた漁師の男性が、27日午後4時ごろニューブライトンの浜辺にたどり着き、事故を通報した。男性は疲労と脱水症状を起こしており、マランビンビー病院へ運ばれ治療を受けているが安定した状態だという。沈没したトロール漁船は、バイロンベイ北のブルンスウィック・ヘッドから出航し、27日午前4時ごろに暗礁に衝突して沈没したものとみられている。

 事故から30時間近く経った28日午前8時15分、捜索隊のヘリコプターによって2人目の漁師がバリーナ南東15キロ沖で浮かんでいるのが発見された。ヘリコプターの乗員によれば、男性は意識があり話すこともでき、外傷はないようだが、海水の中で冷たい一夜を過ごしたために健康状態が懸念されているという。

 NSW州とQLD州南東部からの10機のヘリコプターと飛行機が、残る1人の漁師の捜索を続けている。ウエストパック・ライフセイバー・レスキューヘリコプターのスポークスマン、ロジャー・フライ氏は、2人の漁師の生存力の強さから、残る1人の漁師も生きたまま発見できる希望がもてると語った。

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