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コアラ、絶滅の危機 動物学者が警告

 【シドニー22日AAP】動物学者で作家のスティーブン・ジャクソン氏は、オーストラリアの象徴であるコアラは今後、頭数管理において何らかの対策が行われない限り、絶滅へ向かうだろうと警告した。

 ジャクソン氏は「1920年代に行われた狩猟で、以前コアラは絶滅寸前まで追い込まれた。以来、コアラは絶滅の脅威に直面してきた」と語った。「生息地の喪失、都市化、病気の増加、気候変動による潜在的な危害、そのほかの動物からの攻撃など、あらゆる要素がコアラの生存に影響を与える」とジャクソン氏。

 同氏によると、ニューキャッスル北部のポート・スティーブンスはNSW州に生息する最も貴重な種のコアラの生息地だという。

 「実際のコアラの頭数、コアラを絶滅の危機にある動物とみなすべきか、オーストラリア全土でコアラは危機的状況に直面しているかなどに関してはさまざまな意見がある」とジャクソン氏は語る。

 23日、同氏はニューキャッスル大学にてコアラ絶滅の脅威に関してセミナーを実施する。

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