【SA4日】 SA州の新年度予算により、公的部門の採用が凍結され、今後1年間で約1000人の雇用が削減される見通しとなった。州の債務は500億豪ドル規模に膨らむと予測されている。
この採用凍結は年間1億2000万豪ドルの節約を目的としており、現場職以外のポジションを中心に大規模な人員削減が行われる。これは3月の選挙で圧勝したマリナウスカス労働党政権による初の予算に盛り込まれた。一方で予算には、住宅市場の活性化や教育施設への投資、救急搬送の遅延問題(ランピング)対策なども含まれている。
具体策として、家庭内暴力の被害者や住み替えを行う高齢者向けの印紙税(不動産取得税)軽減措置や、初めて住宅を購入する人専用の5000万ドル規模の住宅開発計画への資金提供が盛り込まれた。
トム・クツァントニス財務相は3日、州議会で予算案を発表し、州債務が500億豪ドルに近づく中での各種施策を明らかにした。また、今後4年間で850万豪ドルを投じ、先住民(アボリジニおよびトレス海峡諸島民)の健康、教育、経済状況の改善を目指す条約委員会の設立も発表された。
主な予算内容は以下の通り:
・公立学校の費用を廃止するため4年間で1億7400万豪ドル
・アデレード北部マンノパラに、初めての住宅購入者向け400戸の住宅開発(5000万豪ドル)
・救急搬送の遅延解消と高齢者ケア650床増設のための2億5000万豪ドル融資制度
・家庭内暴力被害者および60歳以上の住み替え者への印紙税軽減
・シニアカード制度の拡充(60歳以上および先住民は50歳以上)
・3歳児の就学前教育参加を可能にする長時間保育サービス拡充
・37校の公立学校改修に6年間で2億1000万豪ドル
・ロイヤル・アデレード病院のメンタルヘルス評価ユニットに2800万豪ドル
クツァントニス財務相は「2026-27年度予算は歳入の範囲内で運営され、黒字は実質的なもの。債務比率も従来見通しより低い」と説明した。ピーター・マリナウスカス州首相も、この予算は「控えめな内容」だと強調し、「新たな増税はなく、企業にとっても予測可能性の高い内容だ」と述べた。
ソース:news.com,.au – SA budget axes 1000 public sector jobs in major recruitment freeze