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勇敢な老神父、強盗から武器を奪う

 【シドニー23日AAP】22日午後7時20分ごろ、シドニー北部海岸部のディー・ワイにあるセント・ケビンズ・カトリック教会にナイフを持った目出し帽姿の男が侵入。この教会のジョン・メロ神父(72)は強盗から武器を奪い、教会から追い払った。

 メロ神父は強盗からナイフを奪う際に腕に刺し傷を受け、マンリー病院にて傷口を縫う処置を受けた。

 イタリア生まれのメロ神父は次のように語った。「目出し帽をかぶった男が教会内の廊下に立っていた。“何をしているんだ”と声をかけた。身の危険を感じたが体が勝手に動いていた。これで死んでしまうかも、という考えが頭をよぎったが、それならそれで仕方ないと思った」。

 また同神父は、強盗は屋根に上って窓から教会内部に侵入したが、司祭席部分に閉じ込められてしまったようだったと述べた。犯人は神父に対し、「金が欲しかっただけだったんだ。神父なら助けてくれてもいいだろ」と言ったが、神父は、「目出し帽姿にナイフを持って教会に入ってきて金をくれと言う。何か間違ってやしないか」と強盗に言った。

 メロ神父によると、同教会が強盗の被害に遭ったのは今回が初めてではないという。「2年前にも強盗に入られ6000ドルを盗まれた。その時は犯人が侵入してきたことに全く気がつかなかったのでラッキーだったよ」と同神父。

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