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無期刑囚、切断した小指の郵送を試みる

 【シドニー27日AAP】連続殺人を犯して刑務所に服役している無期懲役囚が、プラスチック製のナイフで左手小指を切断し、封筒に入れて豪州高等裁判所に郵送しようとした。

 バックパッカー7人を殺害し、オーストラリア史上でも最悪の殺人犯として知られるアイバン・ミラット受刑囚は26日、服役中のゴールバーン刑務所内で切断した左手小指を新聞紙と共に封筒に入れ、刑務所護衛官に手渡した。同受刑囚はゴールバーン基地病院に搬送され、指の再接合が試みられたが不可能だった。

 NSW州矯正サービスのロン・ウッドハム本部長は20日、マッコリー・ラジオに対し次のように話した。「ミラットは切断した小指を郵送しようとしたが、もちろんかなりの痛みがあり、そのうち我慢ができなくなったようで、護衛官に指の入った封筒を手渡さなければならなくなった。病院から戻ってきているが食事は取っていない。だが、ミラットは以前にもハンガー・ストライキを行ったことがあり、あまり心配していない」。

 ミラット受刑囚が1996年に投獄されて以降、自傷行為を行ったのは今回が初めてではなく、2001年初頭にはかみそりの刃や紙ホッチキス、小さな鉄製のチェーンを飲み込んだ。また同年後半には、水洗トイレの部品を飲み込んだ。

 今回の事件に関してウッドハム本部長は捜査中であるとしたが、ミラット受刑囚の無期刑に対し何ら影響を与えるものではないと述べた。

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