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2010年までに技術労働者5万人が失業の可能性 

 【キャンベラ2日AAP】専門職の雇用サービスグループ、クラリアスから委託されKPMGイーコンテック社が実施した調査で、2010年までにさまざまな産業分野で5万人もの技術労働者が失業する可能性があることが分かった。

 技術労働者の需要は2008年度第4四半期にピークとなり、最も需要が高い職種である「料理人」はその後も需要を伸ばしている。同調査によると、第4四半期の求人数と求職数の差は1万人縮小した。

 イーコンテック社は2010年中旬までに失業率が6.1%になると予想していることから、同社は来年度に3万5000人から5万人の技術労働者が過剰雇用になると見ている。一方、連邦政府は失業率が2009年2月の4.8%から2010年6月までに7.0%まで上昇すると予想している。

 クラリアス・グループのジェフ・モル会長は「経済不況の影響で国家の雇用状況に急激な変化が生じているが、技術労働者の市場緩和は全ての産業部門に反映されているわけではなく、一部の職種では極度の労働者不足が生まれている」と語った。モル会長によると、2008年度第4四半期にも建設、エンジニア、会計、監査、医療、コンピューターなどの専門職では3万9000件の求人があったとした。

 また、モル会長はVIC州の山火事やQLD州の洪水などの影響で多くのコミュニティーが被害を受けたことで、建設、エンジニア、貿易などの産業分野で技術労働者の需要が高まる可能性があると話した。

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