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政府からのボーナス支給、半数以上の国民は消費しない見込み

 【キャンベラ14日AAP】連邦政府の景気刺激策の一環であるボーナス給付金の使い道について、アンケート調査が行われた。この結果、全額または一部を消費すると答えた回答者は、全体の半数以下に留まることが明らかとなった。

 政府による420億ドルの景気刺激策の一環として、税務局は先週からボーナスの支給を開始しており、年収10万ドル以下の納税者には最大900ドルが支給される。

 セイント・ジョージ銀行の委託によるアンケート調査の結果が14日に公表されており、1000人以上からの回答があった。アンケート回答者のうち35%は、受給金をクレジットカードや債務の返済に使用すると答え、9%はローン返済にあてると答えている。全体の42%が受給金の全額または一部を消費するつもりだと答えており、男女別では男性が45%、女性が38%だった。

 セイント・ジョージ銀行のスポークスマン、アンドリュー・ムーア氏は「現在の経済状況のため、多くの人々はお金の取り扱いに慎重になっている。一度限りの現金支給であり、一部の人は守りの行動に出ている」と分析している。

 年収別では、年収40万ドル以下の世帯のうち、給付金を消費すると答えたのは46%となっており、年収40~90万ドルの世帯では42%、年収90万ドル以上の世帯では39%が給付金を消費すると答えている。ムーア氏は「低所得世帯、無職、パートタイム就業者などが、受給金を消費する傾向が高いのは、つじつまが合う。おそらく高所得世帯よりも、急を要する消費の必要性が高いため」と述べている。

 今回のアンケート結果では、政府からの支給総額77億ドルのうち、受給者がすぐに消費する金額は全体の15%に相当する12億ドルに留まり、31%に相当する24億ドルが今後3カ月以内に消費されると推測されている。

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