一般

NSW州、放射性物質の輸送・埋立計画

【シドニー17日AAP】   約6000トンもの放射性廃棄物をシドニー郊外のハンターズヒル地区から、トラックでペンリスまで輸送して埋め立てるという計画が暴露された。

サン・ヘラルド紙が入手した秘密文書によれば、来年早々から、ハンターズヒルの元ウラン製錬場から、密封されたトラックで放射性物質を運びだし、ペンリス近郊のケンプス・クリークに廃棄されるという。廃棄場には約5830トンの放射性物質が埋め立てられることになり、この廃棄場の所有者であるSITA社には、350万ドルが支払われる。地元では反発の声が高まっており、デービス市議は「この地域はシドニーのゴミ捨て場ではない」と反発し、反対運動を行っていくとした。

また、廃棄物が搬出された後、NSW州政府はハンターズヒルのネルソン・パレード7、9、11番地の3区画をそれぞれ300万ドルで販売する計画だという。ネルソン・パレードで採取された土からは、基準値の7倍の有毒物質が検出されており、この通り沿いでは癌の発症例が多くの報告されている。近隣住民の1人は、白血病になった夫婦もいると証言している。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら