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有給育休制度、来月1日より施行

【メルボルン28日AAP】   オーストラリア初の「有給出産育児休暇制度」が来年1月1日より施行される。

この制度は、出産予定日前の過去13カ月のうち最低10カ月間に、330時間、もしくは週1日以上勤務をした受給資格者に対して、出産後18週間にわたり国内最低賃金(現在570ドル/週)を連邦政府が支払うというもの。政府はこの制度に対し、年間2億6000万ドルの予算を見越している。

同制度導入について、出産を控えるキャリア・ウーマンはもちろん大歓迎。そのうちの1人、キャシー・モリカさん(32)は3年前に第一子を出産した際、同制度がなかったため、ご主人にお金を要求せざるを得ず非常に辛い思いをしたという。「私は今までずっと経済的に独立していたため、夫にお金を求めなければならない状況に置かれたとき自分の非力さを感じ、また夫婦関係が変わったように思った」とモリカさん。来年6月に第2子を出産予定だが、今回は有給育休制度のおかげで過去の屈辱を再度経験しなくて済むと話した。

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