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カジュアル労働 賃金の低さ明るみに

【キャンベラ19日AAP】   新たな調査の結果、カジュアル労働者の多くが常勤のパーマネント勤務者の同僚と賃金がそれほど変わらないとわかった。

多くの業界でアワードと呼ばれる規定により、カジュアル労働者に対する通常25%の上乗せ賃金がある。しかし、オーストラリア労働組合評議会(ACTU)によると、これに当てはまらないケースが多い。カジュアル労働者の割合が最も多い10職種を対象としたデータから、上乗せ賃金は平均4~5%とわかった。学校教員は平均22%だが他の6種は2~5%上乗せ、3種はパーマネント勤務者より3~6%低かった。上乗せが5%以下の職種は肉体労働、清掃業、クリーニング、営業職、介護職、サービス業など。パーマネント賃金を下回るカジュアル職は事務員、フィットネス業、荷造り業、組立工など。

ACTUのサリー・マクマナス事務員は、「自由なカジュアル勤務を好む労働者もいる一方、多くの人はパーマネント勤務の休暇や雇用保障を望んでいる」と話す。カジュアル勤務者は有給休暇などがない分、正当な支払いを受けるべきだという。

経済協力開発機構(OECD)加盟国中、オーストラリアは臨時労働者の割合が最も高い。

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