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捕鯨問題、国際司法裁が6月に審理開始

【キャンベラ12日AAP】   ギラード政権は、日本の調査捕鯨を断固として阻止する決意を表明した。

オーストラリアが国際司法裁判所(ICJ)に、日本の南極海における調査捕鯨活動をやめるよう、2010年5月に提訴した件で、ICJは、6月26日から審理を始めると発表した。

審理では、まず初日にオーストラリア側の弁護士による弁論が行なわれ、次いで1週間後、日本側の弁論が行なわれる予定。審理には数カ月かかると思われる。

ドレフュス法相は11日、声明を発表し、「オーストラリアはついに裁判を迎えることができた。これにより、日本の捕鯨は科学的な調査が目的ではなく、国際法に違反しているということを明確にし、クジラの殺戮(さつりく)を終わりにしたい」と述べた。

キャンベラの在豪日本大使館の広報官は、「日本の捕鯨は科学的調査が目的であり、国際法を遵守していることを審理の場で明らかにしていく」と述べた。

カー外相は、「オーストラリアと日本は、捕鯨に関しては意見を異にしているが、両国の緊密な友好関係を損なうものではない」と述べ、ICJが冷静で納得のいく判断をしてくれるだろうと語った。

 

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