【ACT24日】 新たなデータにより、オーストラリア全土のバルクビリング(自己負担なし診療)の状況が明らかになり、一部地域で遅れが見られることが分かった。
保健省が発表したデータによると、2026年1月から3月にかけて全国の一般開業医(GP)のバルクビリング率は4.6ポイント上昇し、81.9%となった。最も大きな伸びを示したのはNT準州で、13.7ポイント増の89.8%に達した。一方、NSW州とVIC州はいずれも4〜5.5ポイント上昇し、83.7〜85.6%となった。
これに対し、ACTは1.4ポイント増の約54%にとどまり、他地域に比べて低い水準となった。その他の州では、QLD州が79.5%(+4.0ポイント)、SA州が80.4%(+5.9ポイント)、WA州が74%(+4.6ポイント)、TAS州が78%(+5.7ポイント)となった。
マーク・バトラー保健相は、この結果について政府のメディケア強化策が「明確に効果を上げている」と述べた。「第一線の医療提供のあり方を変え、オーストラリア国民の負担軽減につながっている。健康にも家計にもプラスだ」と強調。また、「前政権下で低下していたメディケアを食い止めただけでなく、劇的に回復・強化した」と述べた。さらに、緊急ではあるが命に関わらない症状に対応するメディケア緊急ケアクリニックについて、利用件数が300万件に達したとし、「画期的な存在だ」と評価した。
非優遇対象患者(コンセッション対象外)のバルクビリング率も上昇し、第1四半期には72.5%と、前年同期比で8.5ポイント増加した。
政府によると、現在バルクビリングを実施するクリニックは3800以上あり、そのうち1400以上は以前は混合請求(ミックスドビリング)を行っていた。その結果、人口の約97%が車で20分以内にバルクビリング対応の医療機関にアクセスできるようになっている。
こうした発表と同時に、バトラー氏は国内初となる更年期および周閉経期に関する全国キャンペーンも開始した。このキャンペーンは、女性が症状を正しく理解し、信頼できる情報にアクセスし、適切な支援を受けられるよう支援することを目的としている。背景には、上院調査で女性が十分な情報を得られておらず、偏見にも直面している実態が明らかになったことがある。
ケイティ・ギャラガー女性担当相は、「更年期は突然の出来事であるべきではないが、長年にわたり沈黙と偏見により多くの女性が十分な情報を得られてこなかった」と述べた。また、「科学的根拠に基づいた信頼できる情報を容易に入手できることが、女性の健康と福祉を支える上で不可欠だ。更年期や周閉経期の経験は人それぞれ異なるため、このキャンペーンでは多様な体験を反映することが重要だ」と述べた。
このキャンペーンはオンラインに加え、テレビ、映画館、ソーシャルメディアなどで展開され、2026年12月まで実施される予定。
ソース:news.com.au – GP bulk billing surges across Australia as Anthony Albanese bets big on health